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倖田來未
Interview 2005.05
「強くてセクシーな女性」。倖田來未は、多くの人が抱くこれまでのイメージを一新し、自身の素の部分や、強がりの中にのぞく弱さをも描いたニューアルバム「secret」を完成させた。取材中の彼女はとにかくエネルギッシュで、感情表現もストレート。テンポ良く次々に飛び出す言葉や、関西人ならではの楽しい話術に、最後まで笑いの絶えない現場となった。男女問わずカリスマ的人気を誇る彼女の魅力を、今インタビューでたっぷりと感じてほしい。
−まずは、ニューアルバムにも収録されている大ヒットナンバー「キューティーハニー」についてお話を。この曲は、昔の曲だとはまったく感じさせない新鮮さに驚きました。
倖田來未(以下倖):本当?嬉しいなぁ。あの曲は映画で使われるということで、作ってから1年後に発売することが決まってたんですよ。作った時点だけじゃなくて1年後もカッコ良くないとっていうことで、ベースの音を強く出しつつ生っぽくなるようにして。だから今聴いてもカッコ良いと思える曲になったと思うんですよね。
−流行に関係なく、カッコ良いナンバーですよね。
倖:ただ私って、「キューティーハニー」とか「FINAL FANTASY X-2」のテーマ曲「real Emotion」のイメージがどうしても強いみたいなんですよ。だから今回のアルバムで今までのイメージをくつがえしたいっていうのがすごくあって。作曲家さんに曲を頼むと、だいたい4つ打ちの曲ができることが多いんですが、バラードもロックも大好きだから、こういうカラーもあるのよって伝えたかったんです。
−選曲はファンの声も参考にされたとか。
倖:そうそう。今まではライブで演りたい曲とか自分で考えていた部分もあったけど、ファンの皆には、プライベートが強く出たような歌詞の方が評判が良くて。多分自然体だからでしょうね。だから今回は自分の歌いたい楽曲を3割、あとの7割はカラオケで歌ってもらえるようなものや癒されるような心地良い曲をと。これまでよりもミディアムな曲が多めになったんじゃないかな。
−なるほど。だから「LOVE HOLIC」では、関西弁で書かれた詞から素の倖田さんが感じられるし、強さの中にも恋する女の子の可愛さがあるんですね。
倖:いつものアタシですみたいな(笑)。この歌詞みたいに携帯が鳴るのをじっと待ちますよ(笑)。私は蠍座で、常に恋をしてないとダメなタイプなんです。いつも歌詞を書くときは、「倖田來未」と「くうちゃん」っていう2つのタイプに分けて書くんですね。というのが倖田來未のときは、デビュー曲「TAKE BACK」での「ざわめく街に生まれた記憶かき消す」っていうふうに、カッコイイ歌詞。で、22歳の等身大の自分は、くうちゃんの方。だから「LOVE HOLIC」も、まさにくうちゃん。
−そうやって素の自分をさらけ出すことで、楽になった部分もあるのかなって。
倖:すごくありますよ。今まで話すときは関西弁で通してるけど、歌詞はずっと標準語で。関西弁とか、自分の弱い部分を出しても、それを良いって言ってくれるスタッフやファンの皆さんがいてくれたから、こういう自分もいいんだって思えました。
−デビューからの、この5年という歳月を振り返ると、音楽に対する意識は変わってきました?
倖:とっても変わった。デビューのときは、やっとここまで来れたというのがあって。歌えれば幸せだったから、渡された楽曲が良いか悪いか、自分で突きつめないまま進んできて。だけど今は、「こういう曲が歌いたい」「こんな衣裳が着たい」ってアピールするようになったんです。その結果がはっきり出たのが今作にも入ってる「奇跡」という曲。この曲はいい曲や!って自分の直感を信じました。
−音楽の良さはもちろん、そういうしっかりとした考え方も、男性だけでなく同性からも強く支持される要因なんでしょうね。また、倖田さんのファッションをお手本にされているファンも多いと思うので、大切にしているポイントを教えていただけますか?
倖:流行よりも自分のスタイルが良くなる服を選びますね。私だったら胸とお尻がチャームポイントだから、それが綺麗に見える服を選ぶし。肩幅があるから、肩がきれいに出るよう。自分の身体を知るのが大事だと思います。あと顔を小さく見せるには、デカピアス! その代わり、ピアスの重みで福耳になりますけどね(笑)。ぜひ参考にしていただけたら嬉しいです!
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